土保産業株式会社の圧入工法

矢板引抜時の機械特性について

いつもお世話になっております。土保産業(株)の総務部 樋口です。
今回は、矢板引抜時の機械特性についてです。下記画像を参考にしてください。

立坑打設の打ち合わせに行くと下記のような図面を良く見ます。
打設時には問題ないのですが引抜となれば問題です。
その理由とは埋設管の為にかがみ切をされていて、長尺矢板が角から2枚しか無いからです。

埋設管

埋設管の上には機械が乗れないのでこの様な位置になります。
そうなると角から2枚目①の矢板を引き抜くときは、2枚打ち体勢になり100t級パイラーで50t、90t級パイラーで30tの力しか出ません。

埋設管2

管上部はかがみ切で縁が切れていますが下部ではセクションが連結しているので、60t(30t)の力では抜けない可能性があります。

埋設管3

無理をして引抜をするとクランプで掴んでいる鋼矢板が曲がってしまうのと、①を引抜時に②の矢板が一緒に上がってきて管を損傷することも有るので注意が必要です。
この事を事前に考慮し材料の手配をしなければなりません。
(新品矢板等を使ってしまうと莫大な損料がきます)